Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/5da9516c1262a01564bd71e0c185b298625141f3
配信、ヤフーニュースより
今週シリーズでお伝えしている「熊本地震から6年」です。 地震で大きな被害を受けた南阿蘇村では4月、新たな学校が誕生しました。 地元では、地震で失われた『学生村』の復活に期待を寄せています。 【4月6日・南阿蘇村】 【イデアITカレッジ阿蘇 井手修身校長】 「永遠に完成しない学校。言い換えれば、進化し続ける学校です」 【高森高校卒業 森田愛菜さん】 「通訳士や外国人向けの日本語教師に興味を持っていて」 「この学校では県外や海外の良さも学べると思っています」 4月6日、南阿蘇村に新しい専門学校が誕生しました。 『イデアITカレッジ阿蘇』。 2年間でIT技術や観光、国際ビジネスを学びます。 【ITソリューション学科 グローバルITビジネス学科】 第1期生は2つの学科で合わせて33人。 このうち10人はインドやネパール、中国、フィリピンなど海外からの留学生です。 【インドからの留学生 シバンカル・パラビさん】 「(自分の)AIを作るのが私の夢で、それをもっと直接的に学びたい」 「南阿蘇村に住む地域の人たちに出会って、本当に優しくて心がいっぱいになって自分の家族みたいに思える」 【大観峰の視察・4月8日】 時にはフィールドワークも取り入れ、阿蘇の大自然の中で学ぶ2年間を過ごします。 【ネパールからの留学生 アムリットさん】 「(大観峰の)景色は素晴らしい」 専門学校設立の背景には、熊本地震からの復興が。 計画はおよそ2年前から始まっていました。 【井手修身校長】 「自分の生まれ故郷の復興といいますか、ここに学生を呼び戻したいなという思いがあって」 イデアITカレッジ阿蘇の井手修身校長。 南阿蘇村で生まれ育ち、現在は福岡を拠点に複数の企業を経営しています。 南阿蘇村の旧長陽保健センターを村から借り受け、新しい学校づくりに乗り出しました。 【井手修身代表取締役】 「こっちを教室仕様でいま考えています」 (ロケーションがいいですね) 「夜峰山が一望できる場所で、全部で4つの教室を考えています」 建物はリノベーションされ、教室や図書室、ネット環境も完備した学び舎へと生まれ変わりました。 【井手修身校長】 「人口減少も非常に大きい南阿蘇のエリアに学生を定住させて(地域と)交流させて、働く場も提供する。そういうソフトパワーで村の復興に取り組んでいきたい」 南阿蘇村には、かつて東海大学阿蘇キャンパスに通う約800人の学生たちが定住。 下宿の大家たちと家族のような関係を築き、黒川地区を中心に「学生村」と呼ばれるコミュニティーが営まれていました。 ところが熊本地震以降、東海大学の拠点が移動したことで学生の多くが村を去ることに。 【南阿蘇村人口ビジョン・2019年策定】 【2015年 11503人】 【2045年 8222人】 このままでは、村の人口は2045年までに、約30%減少すると予測されています。 地元では学生村の再生・復活に期待を寄せます。 【下宿・新栄荘 竹原伊都子さん】 「(黒川地区が)生まれ変わるくらいの年になってくれたらと思う」 「黒川に若者が住んでくれて、地域の人と交流してくれたらいいなと」 村で下宿とアパートを営む竹原伊都子さん。 【集合写真や歓迎会写真】 かつての東海大学生と同じように国内外の若者を受け入れ、部屋と食事を提供します。 この日も、学生たちの朝食とお弁当作りに精を出していました。 【竹原さん】 「私の料理は大きいんですよね」 「東海大生みたいに卒業してからも、ここに帰ってきたくなる。そういう場所になればいい」 今回、33人の新入生のうち18人が南阿蘇村に移住。 地震以来、約6年ぶりに学生が村に住み込んで学ぶことになります。 イデアITカレッジ阿蘇では、今週からITの技術を学ぶ本格的な授業が始まりました。 これからの国際社会で求められる人材を目指し、パソコン画面と向き合います。 【イデアITカレッジ阿蘇 井手修身 理事長兼校長】 「(この学校が)新しい人材育成や、地方創生のモデルになればいいなと思っています」 あの地震から6年の春。 新たな学校と若者たちが、南阿蘇村の止まった時間を動かそうとしています。
テレビ熊本
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