(基隆中央社)船員588人を乗せたクルーズ船「エクスプローラー・ドリーム」(7万5338トン)が30日午前、北部・基隆市の基隆港に入港した。同船は台湾の旅行大手、ライオントラベル(雄獅旅行)が8月から実施する台湾の離島横断ツアーを運航するために到着したもので、船員は船上や宿泊施設で14日間の在宅検疫を受ける。 同船はアジアに拠点を置くクルーズ船会社、ゲンティン香港傘下のドリーム・クルーズが運営。ライオントラベルによると、クルーズツアーは8月2日から9月2日まで実施され、基隆出発で澎湖と金門、または澎湖と馬祖を巡る2つのコースが企画された。いずれのツアーも3泊4日の日程で、計5回催行される。新型コロナウイルスの感染防止のため、1回当たりの催行人数は1815人を上限にする。 交通部(交通省)航港局の担当者によると、588人の船員の国籍は全て中華民国(台湾)以外で、国籍別ではネパールの197人が最多。中国籍の6人は入境制限により下船できない。50人が船上で、残りの538人が宿泊施設で在宅検疫を受ける。14日目に全員が船内に戻り、PCR検査を受けて健康状態を確認する。 538人の船員は下船後、午前9時50分から28台のバスに分かれて新北市、台北市、桃園市の在宅検疫用宿泊施設に移動した。 交通部は台湾内の感染状況が落ち着いていることから、クルーズ船での離島ツアーの実施を後押ししている。 ツアーは30日午後3時から販売開始される。 (王朝鈺、汪淑芬/編集:名切千絵)
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