Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/006d7a97963e678fc8a98f25b9d87941b2c811ae
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2017年にネパール国籍の男性が警視庁新宿警察署に留置中、ベルト型の手錠などで拘束され、その後、死亡した問題で、東京地裁は東京都に100万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。 警察官に囲まれ横たわる男性。手首は「戒具」と呼ばれるベルト型の太い手錠で締め付けられ、赤黒くなっています。 男性はネパール国籍のシン・アルジュン・バハドゥールさん(当時39)。2017年、他人名義のクレジットカードを所持していたとして警視庁に逮捕され、新宿警察署に留置中、日本語がわからず、部屋を出ようとしたことなどからおよそ2時間「戒具」で拘束されました。 拘束で手首は赤黒く膨張しましたが、病院に運ばれることなく東京地検に護送され、取り調べ中に意識を失い、死亡しました。 日本のネパール料理店で働いていたアルジュンさん。妻は「何が起きたのかわからず、受け入れられなかった」といいます。 亡くなったアルジュンさんの妻 「幸せを求めて日本に渡ったのにこんなことになった。夫は本当にいい人だったのに」 遺族側は「戒具による不当な拘束だ」などとして、賠償を求め、東京都などを提訴していました。 きょうの判決で東京地裁は警視庁の戒具の使用は「違法でない」としました。しかし、治療を受けさせなかったことは注意義務違反があるとし、死亡との因果関係を認め、都に賠償を命じる判決を言い渡しました。 一方で、賠償額はネパールで日本人に認められる賠償と同程度のおよそ100万円としました。 遺族側弁護団 川上資人弁護士 「懲罰的に戒具を装着して締め上げてやろうという警察業務 、留置業務が漫然と続けられてるから、こういう死亡事例が今もなくならないんですね」 遺族側は賠償額が低いことなどから控訴する方針です。
TBSテレビ
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