Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e39548a69d110bf5ac937f774658f328053debb8
TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「TOKYO LENS」のコーナーでは、TOKYO MXの曹蒙記者が外国人記者の視点で、外国人に人気の日暮里繊維街を取材しました。 ◆日暮里繊維街に訪れる客の3割が外国人…一体なぜ? 台東区日暮里にある「日暮里繊維街」。日暮里駅東口から1kmにわたって約90軒の生地や資材を扱う店が続き、「布の街」として知られています。 繊維街としては日本最大級のこの街は、現在訪れる人の約3割が外国人だということです。 スロベニアから来た夫婦は、生地を大量に買うためにスーツケースを用意していました。「今は空っぽだけど、生地でパンパンにする準備はできているわ」と話す女性は、「(生地は)9m買った。この店でもっと買うの」と楽しそう。一方、男性にどうして繊維街に来たのか尋ねると、「生地の品質・種類・値段、全ていいから」と答えます。 ◆「和柄」が人気!その意外な理由とは? さらに、訪れる多くの外国人が求めているのが、和柄の生地です。フランス人女性は「和柄の生地を探しているの。とても細かくて、すごく丁寧に描かれている」とその理由を話します。 和柄のような繊細な模様の生地は、優れたプリント技術がないと作れないため、海外では珍しく特に人気があるということです。創業40年以上のお店「ミハマクロス」は、品揃えを和柄に特化したことで、現在訪れる客のほとんどが外国人です。和柄について店主は、「(和柄の生地は)色落ちしないし、それから太陽にも焼けない」と、その丈夫さが魅力だと話します。 この日、店にはある国の人が次々と訪れていました。その国は、ネパール。特にこの時期多いというネパール人。その理由を、「ネパールは10月とか11月に大きい祭りがある。その衣装を作るため」と説明します。ネパール最大のヒンドゥー教の祭り「ダサイン」で着る伝統衣装「ルンギー」を和柄の生地で作るのがSNSで流行しているということです。 ◆コスプレの聖地・日本でアニメのキャラクターの衣装を作りたい 一方、創業96年の「フジカケ」にも外国人の姿が。光沢のある布や刺繍が施されたものなど、特殊生地に特化しているこの店に訪れる外国人の狙いは…? 「コスプレ衣装を作りたい。日本のアニメが好き。キャラクターが実生活で生活する姿がいい」と話す中国人女性。「アニメのキャラクターの衣装」を作るために、生地を買いに来ていました。 店によると、特殊生地を扱うこの店に外国人が訪れる理由は、既製品の不自由さにあるといいます。店主は、「コスプレといえば日本が聖地みたいなところがあって、やっぱり自分もしてみたいとか着てみたいとかいうことで。そうなると、既製の服ではなかなか合わない、思ったような雰囲気にはならないっていうところで探しに来られる方、結構多いですね」と話します。 東京日暮里繊維卸協同組合の奥山さんが日暮里繊維街の外国人を引きつけるポイントとして挙げるのは、日本独自の高品質な生地と種類の豊富さです。「各店舗で強みのある商品を置いているので、この1km界隈のところで服作りや物作りをある程度完結できるのが面白がっていただいている」と話していました。 街に訪れた外国人は、楽しそうに生地を触りながら自分に合ったものを見つけていました。そして、日本の布は海外ではブランドとして認識されているようです。
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