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RKB毎日放送
2度にわたる大渇水を経験した福岡市は、その教訓を生かして「節水型の都市づくり」を進めてきました。 【写真で見る】途上国が福岡市の水道を学ぶ 浄水場から供給された水道水が家庭に届くまでにどのくらい漏れているかを示す「漏水率」。 低いほど水を無駄にすることがないのですが、福岡市は「2.0%」 福岡アジア研究所によると世界6都市の中で最少、そして、国内19の都市でも最少です。 そんな福岡市の水道技術は、世界から注目を集めています。 開発途上国の給水環境の改善につなげるため、福岡市水道局は、海外の行政官を受け入れて実習を行っています。 本田奈也花アナウンサー 「福岡市西区の水道技術研究所です。こちらでは今、水道管接合が行われているんですが、研修を受けているのはアフリカやアジア6か国から来た外国人の方なんです」 2013年から始まった水道技術研修は、国際協力機構「JICA」と福岡市水道局が連携し実施しています。 今回は、ブータンやエジプト、ルワンダなど6か国の研修員が約20日間、漏水や配水に関する講義や実習を受けています。 福岡市水道局総務部 久保田紘一郎さん 「あちらは大きな水道管・配水管が漏水している状況を再現したものです。福岡市で培った完全に水を止める技術を学んで頂きたいと思います」 ルワンダからの研修生 「ルワンダでは漏水している水は38%と非常に高いんです。福岡市は漏水率が低く、本当に素晴らしく、ただ驚くばかりです」 ブータンからの研修生 「ブータンでは1日に6時間しか給水できないエリアがあり問題を抱えています。水源が異なる場所にありネットワークがうまくいっていませんし、水道管などの供給環境がよくないので24時間給水するのが難しいのです」 福岡市水道局では、これまで31か国・73人の研修員を受け入れました。 2018年に参加したネパールの研修員は、帰国後の3年間の活動で1日の給水時間を8時間から18時間に改善。 そのほかの国でも、研修の成果が出始めています。
福岡市水道局総務部 久保田紘一郎さん 「帰国された研修員の中には自分の国の漏水率が減ったとか、給水できる時間が増えたといった報告をくださる方もいます。漏水を減らすことができればその分多くの方に水を供給できることにもつながりますので、福岡市の漏水防止技術を通じて開発途上国の給水環境の改善につなげていきたいと思います」 世界では、きれいな水を利用できずに生活する人が多くいます。 水資源は国の気候や環境により限られているためとても貴重です。 ■Q今回得た物を国に持ち帰ってどのように生かしたいですか? ルワンダからの研修生 「福岡市水道局では水圧管理センターなどいろいろな部署が機能していて非常に良い成果を生み出していることを知りました。ルワンダに帰ったら、取り入れられる所を取り入れて、実際に学んだことを生かしていきたいです」 ブータンからの研修生 「ブータンは今、都市化が進んでいるので十分な水道の確保と管理が必要になっています。この研修で新しい水道技術を学んだので、国に帰って水の環境を良くしていきたいと思います」
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