Source:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190515-00010000-esquire-life
5/15(水) 、ヤフーニュースより
「我が家の大掃除は大変だ…」と思っているあなたへ。それはエベレストのゴミ掃除ほど、大変ではないはず…。標高8848メートルと世界最高峰のエベレストですから、清掃活動は難航するに決まっています。ですが、その標高の高さが問題でもなさそうです…清掃活動の開始からたった2週間で、すでに約3000キロものゴミ(登山者が残していったと思われる)と、4人の死体が収集されました。
ネパール語でエベレストの呼称である“世界の頂上“という意味の、「サガルマータ清掃キャンペーン」と名づけられた活動は2019年4月14日に開始されました。
軍隊、観光局、環境省、そして地方自治体が参加し、予算2300万ネパール・ルピー(約2260万円)にもなるこのネパール政府による公式活動は、まだ始まったばかり。
清掃員は最終的に、「ベースキャンプエリアから約5000キロ(サウスコルから約2000キロ、キャンプ2と3から約3000キロ)のゴミを集める予定だ」と、ネパール観光局長のダンドゥ・ラジ・ギミレ氏はウェブメディアの「ヒマラヤンタイムス」のインタビューで答えています。これはつまり、10トン近くものゴミが回収されるという予想になるのです…。
世界で最も高い山の清掃活動はご想像通り、家の掃除よりもはるかに大変な作業です。標高5400メートルにある南側のベースキャンプに辿りつくだけでも数日かかるのですから…。さらに、風の強いサウスコル(第4キャンプ)は標高7900メートルにあり、エベレストのデスゾーンの入り口で、これより上は酸素が薄く人間の生存にも影響を及ぼします。
見つかるゴミの種類は様々で、空き缶、瓶、プラスチック、不要になった登山用品などがベースキャンプに捨てられ、生物分解ができないゴミを近くのカトマンズに運ぶために、軍のヘリコプターが必要になったほどでした。
アドバンスドベースキャンプ(ABC)とも呼ばれる標高6400メートルのキャンプ2で、8人の清掃員が作業にあたっています。5月の第3週までに、3人編成のチームが交代で標高7900メートルのキャンプ4に入り、15日間の清掃作業を行う予定となっています。
「世界最高峰の山をきれいにするため、今後も清掃キャンペーンを続けていきます。私たちの山をきれいにするのは、私たち自身の責任ですから」と、ギミレ氏は「ヒマラヤンタイムス」に話しています。
2月にはネパールと共同で、エベレストを管理する中国が山への負担を軽減させるため、登山目的でない観光客のベースキャンプへの立ち入り禁止を発表しました。5月の繁忙期を迎え、清掃活動は続きます。2018年は、約117万人がエベレストを訪れているのです。
各国の山が抱えるゴミ問題、これは日本でも重要な課題となっています。特に富士山が抱えているゴミ問題は世界的にも有名な話ですが、世界文化遺産に登録後も観光客増加により、「解決までの道のりは長い」と言われています。
山に人が立ち入るということは、実はそれだけで生態系を崩す恐れがあるのです。そこに、「まぁ、いっか」という気持ちで飴袋やタバコ、インスタント麺の残り汁などを捨ててしまうだけで、それが山にとっては何倍もの負担を与えているわけです。そのことを決して忘れてはなりません。
これから夏に向け、富士山に登山を予定している方も多いかと思います。その際は、富士登山オフィシャルサイトなどに書かれている「登山の前に必ず知っておくこと」などを読み、正しい知識を身につけてから立ち入るようにしましょう。
ネパール語でエベレストの呼称である“世界の頂上“という意味の、「サガルマータ清掃キャンペーン」と名づけられた活動は2019年4月14日に開始されました。
軍隊、観光局、環境省、そして地方自治体が参加し、予算2300万ネパール・ルピー(約2260万円)にもなるこのネパール政府による公式活動は、まだ始まったばかり。
清掃員は最終的に、「ベースキャンプエリアから約5000キロ(サウスコルから約2000キロ、キャンプ2と3から約3000キロ)のゴミを集める予定だ」と、ネパール観光局長のダンドゥ・ラジ・ギミレ氏はウェブメディアの「ヒマラヤンタイムス」のインタビューで答えています。これはつまり、10トン近くものゴミが回収されるという予想になるのです…。
世界で最も高い山の清掃活動はご想像通り、家の掃除よりもはるかに大変な作業です。標高5400メートルにある南側のベースキャンプに辿りつくだけでも数日かかるのですから…。さらに、風の強いサウスコル(第4キャンプ)は標高7900メートルにあり、エベレストのデスゾーンの入り口で、これより上は酸素が薄く人間の生存にも影響を及ぼします。
見つかるゴミの種類は様々で、空き缶、瓶、プラスチック、不要になった登山用品などがベースキャンプに捨てられ、生物分解ができないゴミを近くのカトマンズに運ぶために、軍のヘリコプターが必要になったほどでした。
アドバンスドベースキャンプ(ABC)とも呼ばれる標高6400メートルのキャンプ2で、8人の清掃員が作業にあたっています。5月の第3週までに、3人編成のチームが交代で標高7900メートルのキャンプ4に入り、15日間の清掃作業を行う予定となっています。
「世界最高峰の山をきれいにするため、今後も清掃キャンペーンを続けていきます。私たちの山をきれいにするのは、私たち自身の責任ですから」と、ギミレ氏は「ヒマラヤンタイムス」に話しています。
2月にはネパールと共同で、エベレストを管理する中国が山への負担を軽減させるため、登山目的でない観光客のベースキャンプへの立ち入り禁止を発表しました。5月の繁忙期を迎え、清掃活動は続きます。2018年は、約117万人がエベレストを訪れているのです。
各国の山が抱えるゴミ問題、これは日本でも重要な課題となっています。特に富士山が抱えているゴミ問題は世界的にも有名な話ですが、世界文化遺産に登録後も観光客増加により、「解決までの道のりは長い」と言われています。
山に人が立ち入るということは、実はそれだけで生態系を崩す恐れがあるのです。そこに、「まぁ、いっか」という気持ちで飴袋やタバコ、インスタント麺の残り汁などを捨ててしまうだけで、それが山にとっては何倍もの負担を与えているわけです。そのことを決して忘れてはなりません。
これから夏に向け、富士山に登山を予定している方も多いかと思います。その際は、富士登山オフィシャルサイトなどに書かれている「登山の前に必ず知っておくこと」などを読み、正しい知識を身につけてから立ち入るようにしましょう。
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