Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/8b7775055db2d299259db1c92aba1be337ad6bfd
(CNN) ネパールの国立公園に生息するインドサイの個体数が増え、過去20年あまりで最も多くなった。保護当局は、コロナ禍で観光客が途絶え、生息地が回復したことも一因だったとみている。 ネパール国立公園・野生生物保護省によると、ネパール国内4カ所の国立公園に生息するサイは、直近の集計で752頭が確認され、2015年の645頭から100頭以上増えていた。 政府による2000年以降の調査で650頭を超えたのは、今回が初めてだった。 頭数の確認は、サイの生息地を区分けして、調査員が人力で行った。広い範囲をゾウに乗って移動しながら集計することもあった。 サイを全て目視で数える集計作業には約3週間を要したといい、特に頭数が多いチトワン国立公園の調査は難航した。2015年の集計によれば、ネパールのサイの90%は同公園内に生息している。 頭数が増えた理由について当局者は、生息地管理への投資や密猟の取り締まり、生息地間でサイを移動させたことなどさまざまな要因があると説明する。さらに、国内からも海外からも同国立公園に観光客が訪れなかったことも一因だったと述べ、「観光客がほぼゼロだったので、生息地が乱されなかった」とした。 ネパールとは対照的に、南米やアフリカでは観光客の減少に伴い、多くの野生生物保護プロジェクトが資金難に見舞われている。 インドサイは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に指定されている。インドとネパールに残る頭数は2200頭を切り、バングラデシュとブータンでは絶滅した。
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