Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e83f89bfa2c666039940446d7a0134ea0cef1259
配信、ヤフーニュースより
Gopal Sharma Sahana Bajracharya Navesh Chitrakar
[トリスリ(ネパール)/北京 27日 ロイター] - ネパールと中国チベット自治区の当局は27日、両国国境地帯の河川で発生した大規模な土石流災害により、外国人700人余りを含む1000人以上が行方不明になっていると明らかにした。 地元メディアなどによると、死者はこれまでに少なくとも362人に達した。捜索・救助活動が続く中、ネパールと中国は、国境の両側に形成された2つの湖が決壊する恐れがあり、新たな洪水発生のリスクがあるとして警戒を呼びかけている。 ネパールでは救助隊がヘリコプターを使って生存者の捜索を行い、孤立した数千人に緊急物資を投下している。流された多くの遺体の収容も進められている。被災地はチベットのラサとネパールの首都カトマンズを結ぶ険しい山岳地帯で、トレッキング客や巡礼者が多く行き交う。 救助隊は最も被害の大きかったトリスリ周辺で、不明だった巡礼者を中心とするインド人100人と中国人労働者25人を確認した。外国人650人超が依然安否不明で、ネパール当局は地元住民の行方不明者数を把握できていない。 トリスリから約100キロ離れている河川沿いでも100人以上の遺体を収容したという。 ネパールで行方不明になっている外国人はインド人288人、米国人63人、マレーシア人51人、オーストラリア人34人、英国人33人、カナダ人25人など20カ国以上に及ぶ。 ネパール陸軍の報道官によると、最も被害の大きかった地区では隣国インドが提供したテントや食料などの緊急物資をヘリコプターで投下している。 中国国営中央テレビ(CCTV)が27日に報じたところによると、チベット自治区ギロン県での行方不明者は外国人260人を含め558人に達した。中国・ネパール国境検問所付近で撮影された防犯カメラの映像には、車両を破壊する岩石、泥、水の激流から多くの人が逃げる様子が捉えられていた。 ギロンの国境は、「一帯一路」で南アジアを結ぶ上で重要な役割を担っており、過去10年間で大規模に開発され、物流施設や駐車場が建設された。新華社通信によると、李強首相が27日午後、被災地のギロンに到着した。 犠牲者の多くは、ヒンズー教徒や仏教徒らから崇拝されるチベットの高地の聖地への巡礼中だった。 米地質調査所(USGS)は、当初マグニチュード4.4の地震と報告された震動は実際には氷河の岩石と氷の崩壊によって発生した地震エネルギーで、その後、土石流が発生したと説明した。 中国政府の地質学者によると、氷塊の崩壊による今回の土石流は秒速約50メートルで流れ、人々に逃げる余裕も与えず20キロ以上進み深刻な被害をもたらした。氷塊雪崩が土石流を引き起こし、渓谷を下る過程で氷河のモレーン(堆石)を巻き込んで土石流となり、国境検問所の施設を襲ったという。 CCTVによると、中国当局は中国・ネパール国境検問所の上流で、依然としてせき止められている湖を確認した。雨も予想されており、山岳地帯での救助活動が著しく困難になる恐れがあると指摘した。中国メディアが水利省の情報として伝えたところによると、27日朝時点で、せき止め湖の貯水量は約200万立方メートルと推定され、あふれ出しているという。今後3日間でさらに300万立方メートルが湖に流れ込むと見込まれ、決壊のリスクが高いとしている。 オーストラリアのアルバニージー首相は、災害の詳しい情報は乏しいと述べた。「ネパールは発展途上国だ。オーストラリアで同様の災害が起きた場合に利用できるような資源がないため、情報を得るのは難しい」と語った。 米国務省は災害対応の顧問を派遣し、50万ドルの支援を提供すると発表した。 カナダのカーニー首相はXに投稿し、状況を注視しているとした上で、今回の洪水を「まさに壊滅的だ」と表現した。 国連のグテレス事務総長は、国連チームとパートナー機関が被災したネパールのコミュニティーを支援するため物資と人員を派遣していると述べた。

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