Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/06f29de5068f19e57f7675d363132a9d448c54d1
チベット仏教を学び続けている僧侶の奥田剛さん(58)が1月、8年間勤めた書写山円教寺(兵庫県姫路市書写)を退職した。これまでチベット語の御朱印をしたためて観光客から人気を集めていた奥田さん。今後は拠点を東京に移し、自身の言葉で仏教の教えを伝えていくという。 【写真】書写山円教寺 奥田さんは30年ほど前、東京での仕事を辞めて海外を旅した。チベットのほかネパールやインドを巡り、人々の生活に密着していた仏教に興味を持った。 その後、語学学校でチベット語を本格的に学ぶと、インドの学問寺で13年間学んだ。チベット仏教の宗派の一つサキャ派で、日本人で初めてチベット仏教を教えられる「ケンポ」に認定されたという。 帰国後は円教寺の開山堂で、赤い僧侶服をまとって観光客らにチベット語の御朱印を書いていた。国内では珍しいと、多い日には数百人が訪れる人気ぶりだったが、昨年、奥田さんを指導した高僧から「教えることを始めなさい」と勧められ、寺を去って布教することを決めた。 8年間の職員生活で、日本人の暮らしと仏教との隔たりを感じたという奥田さん。「チベット仏教の基礎には人を慈しむ気持ちがある。ロシアによる武力侵攻が起きる中、日本人にもなじみやすい表現で、これまで学んできたことを包み隠さず伝えたい」と語る。 既に東京で、宗派の教えや寺院での体験談などを講義している。詳しくはホームページ(https://tsechentenphelling.jp/)で。
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