増田陸、松本海聖に6回TKO勝ちで2度目の防衛 標高4130メートルの登山経験生きた？ 「どっしり構えられるようになった」

Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/d187ff85e8b44c0d52f2d87bbad9b373849d746f

3/1(土) 23:01配信、ヤフーニュースより

2度目の防衛に成功した増田陸

プロボクシングの日本バンタム級タイトルマッチが1日、東京・後楽園ホールで行われた。王者の増田陸（27）＝帝拳＝が、同級1位の松本海聖（23）＝VADY＝に6回2分18秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。 聖地を埋めた超満員の観客を打ち合いで大いに沸かせた。増田は6回に打ち合いから左ストレートをヒット。松本の右足がグラついたところでレフェリーが試合を止めた。 「ワンツーが当たって、ここでいかないとなと思った。今回は（100点満点中）50点ぐらいですね」 1回から強烈な左ストレートを上下に打ち分け、3回には左ストレートで松本に鼻血を出させた。5回に右ストレートを2発被弾したが、5回終了後の公開採点では49－46、49－46、50－45とリード。そして6回に試合を終わらせた。 日本王者が指名試合を闘う今年のチャンピオンカーニバル屈指の注目カード。観戦チケットは立ち見の150枚を含めて前売りで完売し、1759人の超満員となった。 昨年11月に後楽園ホールで宇津見義広（ワタナベ）に7回TKOで完勝し、初防衛に成功。しかし、「内容は全然満足できていない。20点」と反省した。試合後の同じ月にヒマラヤ山脈に属するネパールの山群で、最高峰の標高は8091メートルのアンナプルナの標高4130メートルにあるベースキャンプ地まで3日間かけて山岳ガイドを雇って登山した。「結構きつかった。どっしり構えられるようになった。絶対どうにかなるという自信がある」と精神的に強くなったという。 WBA7位、IBFとWBO9位、WBC14位と4団体すべてで世界ランカーの増田は「自分ではまだ（世界に）通用しないと思いますね。世界は思っていたよりちょっと遠いかな。本当にもっともっと練習して強くなります。少し休んだら早く練習したい」。世界レベルの実力を持つ強打のサウスポーは謙遜した。  

興行は動画配信サービスのU－NEXTで独占生配信された。プロ戦績は増田が8戦7勝（7KO）1敗、タイトル初挑戦だった松本が10戦9勝（5KO）1敗となった。（尾﨑陽介）