Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/c8ffa25a68ccbfbfa23fb719877b27004e93afd8
外国にルーツを持つ高校生を対象にした関西で初めての大学進学ガイダンスが3月2日、大阪市内で開かれる。親と来日するなどして日本の学校で学ぶ生徒らが言葉の問題で進学を諦めずにすむよう、書類や面接による入試を実施している私立大6校が出展する。 参加するのは、大阪観光、大阪経済法科、大阪国際、大阪女学院、関西国際、流通科学の各大学。いずれも、外国にルーツのある生徒を対象にした入試がある。10年以上前から実施する大学もあるが、2024年度以降に増えた。高校の成績や面接などで選抜し、日本語による筆記試験は課さない。大学により、学費の免除や減免などの経済支援もある。
ガイダンスは、外国ルーツの生徒向けに学習支援教室を開くNPO「IKUNO・多文化ふらっと」(大阪市生野区)が企画した。 2年前にネパールから来日した大阪府立福井高2年の生徒(16)は同NPOの教室で日本語を学んでおり、ガイダンスに参加予定だ。「日本語に自信がなく大学を諦めている生徒はたくさんいると思う。自分で調べるのも難しく、情報が得られるのはうれしい」と喜ぶ。
文部科学省の調査では、日本語指導が必要な公立高校生は23年度に5573人で、14年度(2604人)の倍以上に増えた。こうした生徒の大学などへの進学率は46・6%で、高校生全体(75・0%)より低い。大学入試に関する同省の専門家会議が21年、入試で多様性の確保を目指すよう提言し、外国ルーツの生徒を対象にした入試が広がった。 24年度から実施する関西国際大の山本晃輔准教授は「日本の生徒とも留学生とも違う特別な経験をもつ生徒を、大学が積極的に求めているという前向きなメッセージを届けたい」と話す。
ガイダンスは3月2日午後1~5時、同市生野区のいくのパーク。高校1、2年生の外国ルーツの生徒や保護者、教育関係者らが対象。日本の入試や奨学金制度、各大学による選抜方法の説明や個別相談がある。英語、中国語、ベトナム語などの通訳が付く。無料。問い合わせは同NPO(06・6741・1123)へ。
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