Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/0402c8f0933e52e8f1196abe319c234c0d4f484e
8月にネパールと中国の国境付近を襲った大規模な土石流の発生から2か月。現地では今も9万人近くが避難生活を余儀なくされています。こうした中、大分県内でも支援の輪が広がっています。
【写真を見る】ネパール大規模土石流から2か月 実家被災のカレー店主の思い 広がる支援の輪
■20年支援続ける元教員
宇佐市の市民ホールで開かれている外国人を対象にした日本語教室。主宰する中野美幸さん(73)は中学校の教員だった2006年から20年以上にわたり、現地の日本人と協力してネパールに学校や水道を作るプロジェクトに参加しています。
中野さん:
「ネパールの人は、すごく良い人という印象が強いんですよ。見た目がすごく優しく見えて親しみを感じるんです。20回近く行きましたが、ヒマラヤはきれいだし、すべてが好きな国です」
中野さんが支援を続けるネパールは8月26日、中国との国境付近で発生した大規模な土石流に襲われました。
10月6日時点でネパール国内の死者は1400人を超え、今も日本人5人を含む5000人以上が行方不明となっています。
■衝撃の光景に絶句…ゼロからの出発
街を飲み込む巨大な土石流の映像を見た中野さんは、信じられない光景に言葉を失いました。
中野さん:
「AIで作ったのじゃないかと思ったんです。あまりにも現実離れしていて。私が行った村は水に困っている場所なんです。水のある村からもらっていたので、水の被害があるというのが私には考えられなかったです」
発災後、中野さんはSNSを通じて現地の状況を発信。教室に通っていた生徒たちからの義援金などで、被災地にマットや毛布などを送りました。
12月には自ら被災地へ向かうという中野さん。現地の状況を直接確認したうえで、さらなる支援を呼びかけたい考えです。
中野さん:
「仮設住宅があるわけではないし、テントがあるわけではない。いまだに避難生活をしている人がいるということを知ってもらいたい。日本でも復興は大変なのに、何もないゼロから出発しなければならないので、少しでもいいですから支援をしていただけたらありがたいと思います」
■実家が被災したカレー店主
宇佐市内でカレーショップを営むタマング・スビナさん(43)はネパールの実家が被災。ひとり暮らしの父親(73)と3日間連絡がつかず、不安な日々を過ごしました。
タマング・スビナさん:
「村のみんなに電話がつながらなくてすごく怖かったです。ネパールにいる義姉からの連絡で、お父さんは近くの人に助けられたと聞いているから大丈夫。安心してと言われたから良かった」
タマングさんが生まれ育った川沿いの集落には、発生からわずか2時間後に巨大な土石流が押し寄せ、付近の住宅5棟が跡形もなく流されました。
高台にあったタマングさんの実家も1階部分が泥で埋め尽くされ、今も片付け作業が続けられています。
■9万人が避難生活…支援呼びかけ
母国の復興に少しでも役立ててもらおうと、タマングさんは自身の店に募金箱を設置。来店客や市民から多くの善意が寄せられています。
タマング・スビナさん:
「募金で大分のみんなに助けてもらっているから、すごくうれしいです。ありがとうございます。自分の村だけではなく、ネパールのいろんな大変な所にも支援の手を届けてほしいと思っています」
大規模な土石流の発生から2か月。被災した人はあわせて9万人近くにのぼると見られ、仮設のテントなどで今もなお厳しい避難生活を余儀なくされています。
生活の再建に向けては今後も息の長い支援が必要で、ネパールの復興を願って支援の輪が広がりつつあります。
大分放送

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