Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/ec2b3988ff1e67bcaf745c6fbe2db6c442f13dc1
長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないーーABEMAで恋愛リアリティーショー『さよならプロポーズvia ギリシャ』が配信中だ。アラサーの男女カップルが結婚に真剣に向き合い、その意義やお互いの気持ちを再考していく様子が見どころの本作。過去には実際に結婚したカップルもいる本作だが、今回登場する2組のカップルも、何やら重大な問題を抱えている様子。第1話で明かされたカップルたちの関係性や、共感必至のすれ違い方などをレビューしていく。
結婚か、お別れか。マンネリカップルは7日で決断できるのか
結婚は昔ほど「当たり前のこと」ではなくなってきている。選択的に未婚で居続ける人たちをサポートするようなシェアハウスだってあるし、不景気も相まって、結婚した先にある子育てすら「セレブの趣味」なんて揶揄されることもある。 そんな時代に、結婚する意味ってなんだろう……そう考える人もいるかもしれないが、30歳を前にして「結婚できるかどうか」を気にしている女性も、昔と変わらず多いような実感もある。 「さよならプロポーズ」、略してさよプロのギリシャ編に登場するカップルは、全員がアラサー世代だ。エステティシャンのカホ(30)と会社員のシュウヘイ(30)、ネパール出身のモデル・モナ(30)と現役ラグビー選手のアオイ(27)。この4人は今回、7日間という限られた時間の中で、「結婚かお別れか」という究極の選択をしなくてはいけない。 スタジオMCを務めるのは、ヒコロヒーとさや香・新山。さらに第1話から第3話は、スタジオゲストとして20代前半で結婚した藤本美貴と、今をときめくアラサー俳優・三浦りょう太が出演。実際に結婚や子育てを経験している藤本と新山、そして未婚のヒコロヒーと三浦の価値観の差にも注目してほしい。
「子どもや彼女を幸せにする自信がない」アラサー男子の苦悩
ギリシャに到着したカップルたちは、さっそく普段の生活で解消できなかった「価値観の溝」に切り込んでいくことになる。 カホとシュウヘイは一見とても穏やかで、ベストなカップルに見える。お互い感情的にならず、冷静なテンションで話すことができるので、番組に出演しなくてもどうにかなるのでは……と思ってしまうかもしれない。しかし、2024年1月の婚約からはや半年。入籍を予定していた日が過ぎても、シュウヘイは結婚に対して迷いがあるという。 たしかに、結婚しただけでは特に大きな変化が訪れるわけではない。夫婦別姓が適用されていない以上、どちらかの名字は変わって、色々と面倒な事務手続きがあるものの、ただそれだけ、といえばそうだ。周囲からは既婚者として見られたり、異性的な目線で見られることがなくなったりと細かな変化はあるのだが、結局はなんとなく、認識のされ方が変わるといった程度だ。 結婚に対して「なんの意味があるのか」と問いながらも、入籍に関して重い責任感を持っているシュウヘイは、ある意味男性らしい。結婚すれば一家の大黒柱として、家族を支えていかねばいけないと思い込んでいるのかもしれない。そのこと自体が悪いとは言わないが、カホがそこまでの責任をシュウヘイに求めているかは分からない……というのが第1話時点の現状だ。 とはいえ、カホは年齢的にも結婚を意識してはいるようだ。その反面「シュウヘイには言いづらい」とも語っている。たしかに今、妙齢の彼氏に対して、はっきりと結婚という言葉を口にしづらい空気が漂っている、と感じている女性は多いかもしれない。 男女平等が謳われている社会だが、まだ完全に平等になったとはいえないだろうし「男女は平等だ」という価値観を持っている人間がどれくらいいるか、怪しいところだ。結婚も同じく、完全に平等にやっていくというのも簡単なことではないだろう。おまけに気軽に口に出すにはセンシティブだし、女性側も「結婚を焦っている」とは思われたくないと考えている場合が多い。だからこそ細かな話し合いができないままに、時間だけが過ぎていってしまうのかもしれない。 結婚したら否応なしに共同タスクとなってくる仕事や家事の問題、それに子育てについて……シュウヘイとカホは、これらをなかなか日常生活の中で話し合えていなかったのだ。 しかし、2人はすでに2年も同棲生活を送っている。家事への考え方や日常の過ごし方など、お互いの価値観も見えていそうだが、平日は朝から夜までハードワークで、すれ違うことが多いようだ。休日は一緒に過ごさないのかな……と疑問に思った人もいるかもしれないが、たしかに2年も一緒に暮らすと、休日もお互いの予定を優先しているカップルの数は少なくないように感じる。 こうして2人は、仲が悪いようには見えないのに、将来の見据え方に溝が生まれてしまった。シュウヘイの方は「自分とも向き合いたい」と話しており、どうやらカホとの生活以外に、モヤモヤを抱えている部分もありそうな予感だ。
「スキンシップがないと寂しい」アラサー女子の切実な想い
モナとアオイカップルは、4年も交際が続いている仲。しかし2人が抱えている問題は、ある意味カホとシュウヘイよりも深刻そうに見える。ギリシャのホテルに着くなり、はしゃいで見せるアオイに厳しい表情を向けるモナ。2人はいわゆる「レス状態」に陥っており、モナはそのことに大きな不安を感じているのだ。 誰もにとって他人事とは言えない、レス問題。付き合いたての頃のような熱い関係は長続きしづらく、工夫せねば誰もが、5年、10年後にはどんどんとスキンシップが減っていく。モナはネパール出身、アオイは日本出身。文化の差も相まって、ボディタッチに関してもお互いへの向き合い方も、大きく価値観がズレてしまっていた。 モナは自分の気持ちに正直で、素直な人間性に見えるが、アオイはスポーツマンタイプで、あまり大きく表に感情を出さない。だからこそ何事も熱量が違って見えるし、ケンカの仕方も全く違う。自身の気持ちを分かってほしいと求めるモナと、お互いの違いを尊重したいというアオイ。ホテルを出た後もギスギスした空気が続き、視聴者としても胸が痛かった。 お互いに生活に「限界を感じている」と言いつつ、なかなか別れには至れなかったことも察しがつく。4年という年月は、価値観の違う恋人をバッサリ切り捨てるにはあまりに長すぎる。 ラグビー中心の生活で、ルーティンを大切にしているようにも見えるアオイ。モナの寂しさも分からなくない。生活の価値観が全て合うということもないものだし、ほんの少し擦り合わせるだけで変わるのだろう。しかし「辛いときこそ支えてほしい」モナと「平等でありたい」アオイは、問題解決のためのアプローチがズレてしまっている。 おいしそうなギリシャ料理がテーブルに着く前に始まったケンカは、最悪の展開に。しかし、モナのお皿に食事を装って「一緒に食べよう」と言ってくれるアオイに、寄り添いの姿勢がないわけではない。 ふたりの間にある、ほんの少しの工夫で埋まりそうな溝……7日間で埋めることはできるのだろうか。
男女のあるあるなすれ違いに共感が止まらない!
2組のカップルのすれ違い方は、長く人と交際したことがある人にとっては共感する部分が多いだろう。ちょっとした考え方の違いで、男女は簡単にすれ違ってしまう。 しかしこの先、4人は様々なシーンでお互いの気持ちを確かめ合う努力をしていくはずだ。結婚に興味がない人、興味はあるが相手がいない人にとっても、人と人の交流の尊さが見えるシーズンになっていくことを期待したい。 26日の配信では、結婚に踏み切れない男性陣のホンネにさらに迫っていく予感。すでに待ち切れない……! 『さよならプロポーズvia ギリシャ』は、 ABEMAで毎週木曜21時から無料放送中!#2は9月26日21時から。 (文・ミクニシオリ)
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