Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/e3046e8c8ffa30c742b7b1d424a9c61761e9fcf4
インドで大ブームの“WFM”
インドとネパールの国境沿いにまたがるヒマラヤ地方。昨年よりパンデミックによって客足が遠のいていたが、いま、また大自然を愛する者たちが集まってきている。きっかけは仕事をしながら、世界屈指の原風景を堪能できる「ワーク・フロム・マウンテン」だ。 【画像】ヒマラヤ山脈を眺めながら…実際に働くのはこんな部屋 日本では、「在宅勤務」や「リモートワーク」という言葉がすでに定着したが、海外でも多くの人たちが「ワーク・フロム・ホーム(WFH)」を余儀なくされている。そこで、インドの観光サービス「トラベル・ザ・ヒマラヤ」が地元の企業とタイアップしてスタートしたのが、「ワーク・フロム・マウンテン(WFM)」だ。 神々しい山々を眺めながら仕事に打ち込み、空いた時間にはトレッキングやほかの観光客との交流が楽しめることから、いま大ブームになっているという。 12棟あるコテージはいずれも都市から離れた山脈地帯にある。自分に合わせた滞在方法をカスタマイズできることも特徴的だ。公式サイトから、具体的な予算を伝えれば、そのなかでもっとも希望に沿ったコテージをおすすめしてくれる。コテージによっては4G回線が備えられており、しっかりと仕事に打ち込みたい人にとっても安心だ。
WFMは凍りついた「ヒマラヤ経済」を救うか
香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」によれば、2019年には1680万人もの人がヒマラヤ山脈の麓にあるヒマーチャル・プラデーシュ州を訪れている。また、利便性の高い航空便や夜行バスが運行しているため、コロナが起きるまでは訪問者は急増していたという。 しかし、2020年の3月にインドが70日間の感染防止措置を講じると、観光客は激減。同州のホテル経営者の一部は事業を閉鎖した。 隣国のネパールに至っては、7ヵ月ものあいだ、海外からの渡航が禁止され、エベレストの登山ガイド「ツェルパ」たちは「コロナよりも飢え死にが怖い」とその思いを吐露した。米メディアの「ブルームバーグ」が伝えている。 ちなみに前出の「トラベル・ザ・ヒマラヤ」は、WFW(ワーク・フロム・ウィルダーネス)というプログラムも用意しており、同エリアの荒野のなかでひっそりとたたずむロッジで滞在できる。 充分すぎるほど家での時間を過ごした私たちにとって、自然のなかでワーク・ライフ・バランスを取りながら仕事をするというスタイルには惹かれるものがあるだろう。パンデミックを経て、リモートワークの術を身につけた人たちが向かうのは、ヒマラヤなのかもしれない。 多くの観光客が再訪し、凍えきったヒマラヤの経済が息を吹き返すことを願いたい。
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