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2016年09月30日 Copyright © The Yomiuri Shimbun、GOOGLEニュースより
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◆ネパールで「バイオ炭」づくり
優れた環境保全活動などに取り組む学校や団体を表彰する「第23回コカ・コーラ環境教育賞」(公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団主催、読売新聞社協力、文部科学省、環境省後援)の次世代支援部門で、東京工業大・国際開発サークルの「バイオ炭プロジェクトチーム」が、優秀賞を受賞した。
同チームは、日本人学生2人と、ネパール、タイ、インドネシア人の留学生5人で構成する。受賞したのは、ネパール農村部で取り組む「バイオ炭」づくりの活動だ。ガスが家庭に普及していない農村部では、伐採した木材を燃料にしているため、煙による健康被害や森林減少に伴う環境問題が深刻化している。学生たちは農業廃材や家畜の排せつ物などから炭を開発し、住民に定着させることを目指している。
4年生の黒部笙太 さん(22)が3年前、ネパールでボランティア活動をした。この時、炊事の煙が住居内に充満し、村人たちが苦しむ姿を目の当たりにした。この体験がきっかけとなってネパールで活動することになった。
2011年から3年間は、アフリカ・ケニアでもバイオ炭の普及活動に取り組んだ。主食のトウモロコシの芯を使った炭作りに成功したが、手間やコストがかかり、使用を持続させることの難しさを痛感したという。
修士課程1年の沢村新之介さん(22)は「地域に合った適正な技術を普及させて、健康や環境に対する意識を変えられるかがポイントだ。国や企業の支援が届かない問題を、学生の力で解決したい」と意気込む。
ネパール人留学生のケサブ・ラジュ・ポッケレルさん(26)は「ネパールの生活を何とかしたい。環境にも、人にも優しいシステムを作りたい」と話している。
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