Source:https://news.yahoo.co.jp/articles/4e07d15079148e2bcf428122fa1214a0d50d2bd2
新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るうインドから日本への入国規制が1日から強化された。だが、国境を接するネパールなど感染者の急増が目立つ周辺国は規制の対象外のままのケースもあり、空港検疫などをすり抜ける「ザル入国」も続いている。日本政府は水際対策の強化に乗り出す方針を固めたが、専門家はより厳しい措置が必要だと指摘する。 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計では、ネパールの5日の新規感染者数は8605人と過去最大を記録した。今年2~3月は100人程度で落ち着いていたが、4月後半以降、感染力の強いインド由来の変異株の影響で急拡大している。 こうしたインド周辺国からのウイルス流入の危険に日本はさらされている。厚生労働省は6日、4月24日から今月5日までに成田、羽田両空港に到着した計29人が新たにコロナに感染し、うち8人がインドに、19人がネパールでの行動歴が確認されたと発表した。 日本政府は「ザル入国」の封じ込めを強める。現在は海外からの入国者全員に原則14日間の自宅待機を求めているが、インド、ネパール、パキスタンの3カ国からの入国者には帰国後6日間は国が指定する宿泊施設に滞在し、ウイルス検査で「陰性」の判定が出ない限り、自宅待機に切り替えられないようにする方針を固めた。 西武学園医学技術専門学校東京校校長で医学博士の中原英臣氏(感染症学)は「水際対策は危機管理上、先手を打つのが必須だ。海外から来る全員を最低2週間は強制的に国指定の宿泊施設にとどめるなど、もっと強く、広範に対処すべきだろう」と語っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿